おもな特徴
TRYCUTは、加工イメージやパスの描画を目的にしたシミュレータではありません。もともとは機械動作を
シミュレーションさせるところからの発想(切削擬似音を鳴らす。空転部は空転の音を出力)で構築されて
きたものです。
そのひとつの大きな特徴としては、TRYCUT2000/3000/5000の全てのTRYCUTファミリーは、切削処理において工具を
単位微小距離毎に移動させてワークを落とす(切削)処理、すなわち最もシミュ
レーションとして原始的な処理を行っています。正確な干渉位置の把握や切削に必要な
有効刃長やチップ幅などの計算、さらに最適化機能の実現には決して避けて通る
ことのできない処理です。また、特殊な形状の工具や新しい移動情報(例:NURBS補間)にも容易に対応して
ゆけるという特徴もあります。また、このことが比較的安定してシミュレーションが
行えている理由でもあります。
汎用テキストエディタ(秀丸)との連動、工具ごとの切削面色分け
また様々なNC工作機械に柔軟に対応してゆけるように、現実に機械を導入設置
するときと同じく、
・機械の仕様
・コントローラーの仕様
・マガジンの工具設定
の3つの要素を各設定ファイルとして定義できるようにしています。この仕様は
現存の3軸NC工作機(ATC付き)の汎用シミュレータとしては最も自然な
形と考えています。コンピュータの中で様々な機械を構築し、その上でNCデータ
を用いたシミュレーションを行うことができるわけです。
また、さらにTRYCUT SDKや
起動オプションの公開により、より進化したシミュレー
ション環境を目指すことができます。
切削面のアップカット部,ダウンカット部,垂直加工部の色分け表示。
(「Y」キーで色分けモードを切り替え)
無制限長のNCデータに対応。
切削音出力による実加工シミュレーション。
ATC(自動工具交換)のシミュレーション。
早送り時の干渉チェックや、工具保持具(ホルダー)、シャンクの干渉チェック、
有効刃長、チップ幅のチェック。
任意の刃先形状に対応(ボール、ブル、フラット、テーパー、逆コーナーR工具、
バーチカルミルなど)
各種NCデータ、コントローラー、マシンへの対応。(工具径補正、
工具長補正、NURBS補間、相対指令、絶対指令、小数点有り無し、
最小設定単位 1/100,1/1000,1/10000(mm)、軸切り替え、ATC交換、
プログラマブルデータ入力、F値直接/間接指令など)
切削ワーク材の、拡大、縮小、回転、移動。(マウス操作、キー操作、メニュー操作のいずれにも対応)
加減速を考慮したG00シミュレーション
切削面指示位置の各種計測。(座標値、距離、R値など)
切削面の工具別色分や切削方向別(アップカット、ダウンカットなど)色分。
切削面の変色域と色の設定。
汎用編集
テキストエディタ(秀丸,Maruo,MIFES,TeraPad,K2Editor,サクラエディタ)との連動。
切削面指示によるNCデータ行ブロックの逆検索。
切削長や早送り長さ、ならびに切削見積もり時間の算出。
切削面上の点列をNCデータ出力。
切削ワーク材を元にした反転機能。
ペーパー、グラインダー、溶接、ペンキなど各種道具による切削ワークの修正。
被切削材のUNDO/REDO
STLデータ ⇔ 被切削材データ 変換(CATIA,UNI-GRAPHICS,GRADE,Space-E,CADDS,CAMAND,SURFCAM,MASTER CAM,Dipro/Alphaなど多くのシステムと実績済み)
被切削材データ → VRML2.0 変換
必要有効刃長、チップ幅、突出し長、首下長さ、段付き工具テーパー長の検出
NCデータの送り速度最適化、トリミング
工具破損の検知と回避
NURBS補間(G06.2,G132)の対応
コマンドラインオプションによるバッチ処理対応
TRYCUT SDK(Software Developers Kit)による柔軟なカスタマイズ環境
TRYCUT2000は、Windows95,98,Me,NT4.0,2000,XP(x64含む),Vista,7,8,8.1,10(x64含む)のWIN32系OS上にて稼動
TRYCUT3000は、Windows XP(x64),Vista,7,8,8.1,10(x64)などのx64系Windows上にて稼動
TRYCUT5000は、Windows2000,XP,Vista,7,8,8.1,10にて稼動
その他、今後の改善予定などは以下にて、
TRYCUT2000、TRYCUT3000、TRYCUT5000
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