オプション(それぞれ省略可) | 説 明 |
/(x,y,cx,cy) | 起動時のウィンドウの位置とサイズを指定します。 xとyが左上の位置で、cxとcyがサイズです。ドット単位で指定してください。 |
/i 初期設定ファイル名 (拡張子.INIは省略可) |
起動直後に読み込まれる初期設定ファイルを指定します。 省略時は、"TRYCUT.INI"とみなします。 |
/ic 設定変更ファイル名 (拡張子.CTCは省略可) |
起動直後に読み込まれる設定変更ファイルを指定します。 初期設定ファイルの設定を一部変更したい場合にのみ指定するもので、 特に変更項目がなければ省略して下さい。 |
/t 工具設定ファイル名(,工具番号) (拡張子.TTLは省略可) |
起動直後に読み込まれる工具設定ファイル名を指定します。
起動時に設定工具を明示的に指定する場合は、工具設定ファイル名の直後にカンマを挿入後、
工具(マガジン)番号も指定して下さい。 例:/t ATC.TTL,3 /t 省略時は、初期設定ファイルを参照します。 工具(マガジン)番号省略時は、工具設定ファイルのINI文指定が有効になります。 |
/c コントローラー定義ファイル名 (拡張子.CTLは省略可) |
起動直後に読み込まれるコントローラー定義ファイル名を指定します。 省略時は、初期設定ファイルを参照します。 |
/m 機械定義ファイル名 (拡張子.MTLは省略可) |
起動直後に読み込まれる機械定義ファイル名を指定します。 省略時は、初期設定ファイルを参照します。 |
/d 被切削材定義ファイル名(拡張子.DMFは省略可) 又は (xmax,ymax,zmax,xmin,ymin,zmin) |
起動直後に読み込まれる被切削材定義ファイル名(拡張子DMF,STL,その他SDKのtrload(TRLOADSUFFIX)で定義された拡張子、
又は2点指示による被切削材を指定します。 またサブオプションとして、読込直後の「軸振り」や「反転/プレス」に対応しています。
・読込直後の「軸振り」指定 X軸廻りは、・読込直後の「反転/プレス」指定 X方向は、 |
/k 基準形状ファイル名 |
起動時の基準形状ファイルの指定を行ないます。 拡張子.DMFは省略可。 拡張子DMF,STL,その他SDKのtrload(TRLOADSUFFIX)で定義された拡張子のファイルに対応します。 |
/o 出力被切削材定義ファイル名 | 保存時の被切削材定義ファイル名。 基本的には、/x0と/x1を除く/x 実行モードオプションを指定して、 処理の結果を保存するためのもの。 特例としてワークの形式変換(保存)目的で、 /xオプションなしで、 かつ/dやNCデータ名とのセットで指定(新設)する場合も有効としています。 この場合はウィンドウが最小化されたまま変換処理のみ実行します。 出力フォーマットは、被切削材定義ファイル名の拡張子+オプションによって、 以下のように決められます。 拡張子なし : DMFファイル(拡張子DMF) DMF : DMFファイル(拡張子DMF) STL : STL(テキスト)形式(拡張子STL) STL,b : STL(バイナリ/インテル系)形式(拡張子STL) STL,b2 : STL(バイナリ/モトローラ系)形式(拡張子STL) WRL : VRML(多面対出力)形式(拡張子WRL) WRL,z : VRML(格子点出力)形式(拡張子WRL) その他 : SDKのtrsave(TRSAVESUFFIX)で定義された拡張子 |
/s (x,y,z) |
制御点座標値(スタート点)を指定します。 |
/p (v1,v2) (v1:被切削材の精度 v2:工具の移動ピッチ) |
被切削材の精度と工具の移動ピッチの指定を行います。 ただし /dオプションでDMFファイルを指定した場合は、 そのデータには被切削材の精度は反映されません。 |
/f (フォントサイズ:整数) |
他言語環境における日本語使用時など、
OSや言語環境のパターンによっては文字サイズが不適切になってしまい、
大変見にくくなることがあります。 /f オプションで強制的に文字サイズを指定できるようにしています。 初期状態は /f 13 とみなされますが、サイズが小さくなる場合は、 /f 15 などのようにするなどして調整可能です。 |
/g (最適CPU番号:整数0〜31) |
マルチCPU(Hyper-Threading対応CPU含む)環境において、
起動したTRYCUTが主に使用するCPU番号を指定します。 本指定はあくまでもOS(Windows)に優先するCPU番号を知らせるためのものであり、 指定されたCPUがBUSY状態の場合など、実際の処理は他のCPUに充てられることがあります。 通常は特に指定しなくてもOS側が最適に割り振ります。 他のアプリケーションが特定のCPUを利用している場合など、 特殊なケースでのみ利用して下さい。 本指定は、マルチCPU環境でのみ有効です。
※CPU番号は、0からの連番です。
|
/v |
指定されているNCデータの帳票出力モードを指定します。
/v :帳票を出力します。/x5 /x6 /x7 オプション同時指定時はエディターで開かれません。 また/x3や/x4でもnを追加指定すれば同じくエディターで開かれないようにできます。(/x 参照) |
/x 実行モード |
起動直後の実行モードを指定します。 このオプションは、一番最後に指定するファイル名でNCデータを指定しているときのみ有効です。 0 :読み込んだNCデータで、最適な被切削材を定義するか否かの選択ダイアログを表示します。 ただし/dオプションで既に被切削材を指定している場合は無視されます。 |
ファイル名(必ず一番最後に指定) 拡張子はなくても可。 ただし指定したファイルがなければ拡張子.NC が省略されたとみなし.NCを最後に付加してファイルを探します。 |
起動直後に読み込むファイル名を指定します。主に経路データが指定されることを想定します。SDKのtrread(TRREADSUFFIX)で定義された拡張子のファイル
を指定した場合は、その経路ファイルの読み込み処理(DLL)を実行します。 なお拡張子.DMF .STL .TTL .CTL .MTLの付いたものは、 それぞれの関連ファイルとみなし、 専用のオプション(/i /t /c /m /d )で指定した場合と同等に扱います。 ただし既に専用オプション(/i /t /c /m /d )側で指定されている場合は、 そちらを有効にし、この指定は無視されます。 |
指定例: "C:\Program Files\TRYCUT2000\ATC.TTL"
補足1:それぞれのファイルの検索順は、
・フルパス指定の場合、そのものを検索。
・間接指定されている場合( 例: ..\xxxxxx.DMF や xxx\xxxxxx.CTL )、作業
フォルダ(カレントディレクトリ)からみたファイル位置を検索。
・ファイル名のみ指定されている場合は以下の順に検索。
1) 初期設定ファイルで設定されている
Targetフォルダ(省略時は作業フォルダ)下
2) 作業フォルダ下
3) プログラム格納フォルダ下
補足2:/(x,y,cx,cy) /i /t /c /m /d /o /s /p /v /x のそれぞれのオプション指定の順番は
自由です。
<適用例>
"C:\TRYCUT2000\TRYCUT.EXE /x2 /c MAKONO PCMOJI.NC
"
この例では、起動直後にコントローラー定義ファイルを"MAKONO.CTL"にして、
"PCMOJI.NC"というNCデータを読み込み、さらに最適な被切削材を自動定義後、
実加工まで実行するというものです。
TRYCUT2000のインストール直後で初期設定ファイル(TRYCUT.INI)に修正がなければ、
TRYCUT2000を立ち上げ「Xキー」でこの起動状況を見ることができます。
「Xキー」で起動するときのオプション指定は、
初期設定ファイル内の設定で変更できます。