初期設定ファイルについて


 TRYCUTでは、一般的なWindowsのプログラムと比較したときに、 少し異質だなと見受けられるところがいくつかあるかと思います。 もちろん、それぞれには相応の理由がありメリットが得られることを狙ったものであります。

 その一例が、初期設定ファイル(起動時の初期設定が保存されている)です。 Windows95が登場して以来、 Windowsでは各プログラムのパラメーターはレジストリと呼ばれるOSが管理するデータ領域に保存することが定石として推奨されてきました。 そのために多くのプログラムは、 レジストリに初期化パラメータを保存しています。 (※TRYCUT2000/3000/5000においても、極僅かライセンス情報を保存しています。)
 一方TRYCUTにおいては、テキスト形式の初期化ファイル(*.INI)に、 データを保存するという方式を取っています。 Windows3.1時代やUNIX系のアプリケーションの多くも同様の方式が多いかと思います。 初期設定ファイルがレジストリに比べて異なる部分は、 単純に言ってしまいますと、テキスト形式で編集しやすいことと、 いくつでも用意しておけることです。

 この方式の良いところを活かすためにTRYCUT2000/3000/5000では、起動オプションの/iにて、 任意の初期設定ファイルを指定できるようにし、 同一マシン上においても様々な仮想環境を用意してTRYCUT2000/3000/5000を起動できるようにしています。

例えば、

機械A用には、
C:\TRYCUT2000\TRYCUT /i C:\A-MACHINE\A.INI
機械B用には、
C:\TRYCUT2000\TRYCUT /i C:\B-MACHINE\B.INI
機械C用には、
C:\TRYCUT2000\TRYCUT /i C:\C-MACHINE\C.INI

などと言った機械毎のショートカットを用意してTRYCUTファミリーの起動環境を変えてしまうこともできます。

 初期設定ファイルには、起動後も変更不能な機能(処理の設定)がいくつかあります。 例えばSTLデータ読み込み時に隙間を埋める"STL FILTER"などもそうです。 利用上の工夫をしたい場合は、 今一度、何が変更できるかをヘルプ にて読んでおいていただければ役立つ場合も多いと思われます。


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