レベル1:「形状」のみ保存
※Halloween'99以前のバージョンは、この構造のみ読み取ることができます。
レベル2:レベル1+「ペンキ、ペン、切削方向」を保存
※レベル2以上は、起動オプション/5を利用して連続実行し、後で干渉の状況を 調べるときなどは有効です。
※ファイルサイズは、レベル1に対して約25%増し。
レベル3:レベル2+「切削行番号」を保存
※ファイルサイズがレベル1の2倍以上(約125%増し)で、情報の 不整合を生みやすいため、あまり推奨できるデータ構造ではありませんが、 使い方によって大変役立てられるかもしれません。「切削行番号」とは、 切削処理直後NCデータの検索 処理を行うときに利用する、被切削材の一時的な内部データです。
※このファイルを読み込み、NCデータの検索 機能を利用する場合は、このファイルを保存する直前に加工した NCデータファイルをあらかじめ選択しておく 必要があります。後からNCデータを選択すると、その タイミングで切削行番号の情報がクリアされてしまいます。
<取り込み時の規則>
・STL全構成点のXYの最大最小からXY平面上で長方形を定義
・STL全構成点の中の一番Z値の小さいものが被切削材の底位置高さ
・格子点位置で、複数Z値が存在しても最も高いものを採用する
(Z軸上方から見て影の部分の定義は無視されます)
<隙間の自動穴埋め処理について>
STLファイルの出力システムによっては、エッジの共有が完全に行われて
いないことも多く、取り込み処理において所々に穴形状が見うけられることもあります。
これをフォローするのが、自動穴埋め処理で
初期設定ファイルでの指定により、読み込み時に穴と判断された
ところを前後の高さの中間高さに強制的に置き換える処理を行います。なお取り込み
直後は、「C」キー
(「被切削材データ保持レベル」が1又は2のとき)
にて自動穴埋め処理を行う前の状態に戻すことが可能です。
本指定は、ほとんどのケースで副作用(悪影響)はないものと思われますが、
100%と言いきれるものではないため、エッジ共有が行われているシステムからの
取り込みでは利用されないことを推奨します。