Linux上での稼動評価TRYCUT2000/3000/5000の開発は歴代のWindows OSをベースにして進めていますが、 当初はLinuxの初期バージョン(Slackware2.0)を利用して加工処理のエンジン部分を開発してきました。 プログラムの多くはOSに依存していないため、 GUIを除く部分は基本的にLinuxをはじめとするUNIX系OS上でも移植(動作)させることができます。 このような背景もあり、同じCPU下で、Windows系OS上よりLinux上の方が高速に動作するのであれば、 加工処理サーバーとしてLinux版のTRYCUTをリリースする意味があるかと検討してきました。 将来的な方針を決めるため、処理スピードについてのテストを行なってみた結果が以下です。
<速度テスト> ※それぞれCPUごとに同じ加工処理の部分を実行。 ※それぞれネイティブコードのプログラムでコンパイル時の最適化レベルは最上位。 ※基本的にCPU負荷のかかるデーモンや他のアプリケーションは動作させない。
<まとめ> 結論は同じCPU下でも、NT4.0、2000系上での稼動が一番高速で、 次ぎに95、98、Me系、結局Linux上での稼動が一番遅い傾向があることが判りました。 Linuxを32ビット系OSのリード役UNIX系OSとして見た場合、少しがっかりさせる結果でした。 この違いがどこに起因したものかは単純には判断できませんが、それぞれ5〜10%程度の違いであることは、 そもそも同じ処理であれば、OSの違いで大きくスピードが異なることはないという、 まずまず想像しやすい結果が出たとも言えます。
ということで、今のところLinux版TRYCUTを公開してメンテナンスしてゆく負荷(デメリット)を考えると、
リリースを控えた方が本来の開発作業に工数を投入できメリットが多いと判断しています。
本件何かご意見ありましたらこちらまでお願いします。 |