このログは通常"interference.txt"という名称で、作業フォルダに書き出され、
シミュレーション後に自動で開かれます。
なお/x5,/5fオプション起動時の終了後も自動で開かれますが、
バッチで連続実行する目的では、これが不都合になることがあります。
この場合、それぞれ起動オプションに"n"を付けて/x5n,/x5fnで起動して下さい。
ログは自動で開かれなくなります。最小化されたまま実行する/x6,/x6fオプションは、
もともとの仕様としてログは開かれません。
干渉表記 | 初期設定ファイルでの指定方法 | 干渉内容 |
RAPID(G00) | INTERFERENCE=STOP | 早送り(G00)で切削しようとした |
TOO FAST | INTERFERENCE=STOP | RAPID FEEDRATEより高速で切削 |
OVER LENGTH | HEIGHT CHECK=STOP | 有効刃長が不足 |
OVER CHIP | CHIP-W CHECK=STOP | チップ幅(バーチカルミルのみ)が不足 |
TAPER | ARBOR CHECK=STOP | テーパー(LENGTH2/LENGTH3)部分で干渉 |
ARBOR | ARBOR CHECK=STOP | ARBOR部分で干渉 |
ATTACHMENT | ARBOR CHECK=STOP | ATTACHMENT部分で干渉 |
SPINDLE | SPINDLE CHECK=STOP (現在初期設定ファイルでのみ対応) |
スピンドル停止中(M05)に加工 (FANUC系のM03/04/05のみ認識) |
["interference.txt"の出力例]
RAPID(G00)+ARBOR ← 干渉状態 ※早送り(G00)干渉とARBOR干渉が検出された例
11:G00Y-20000F100 ← 検出ブロックの、行番号:元データ
RAPID(G00)
95:G00Z5000
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このログでは、各ブロック内で発生する干渉状況を出力しているもので、
その移動ブロック内のどの位置から干渉しているかの詳細な把握はできません。
["interference2.txt"の出力例]
11:G00Y-20000F100 ← 干渉検出ブロックの、行番号:元データ
RAPID(G00):5/10:X70.000000Y-25.000000Z5.000000
RAPID(G00):6/10:X70.000000Y-24.000000Z5.000000
RAPID(G00):7/10:X70.000000Y-23.000000Z5.000000
RAPID(G00)+ARBOR:8/10:X70.000000Y-22.000000Z5.000000
RAPID(G00)+ARBOR:9/10:X70.000000Y-21.000000Z5.000000
RAPID(G00)+ARBOR:10/10:X70.000000Y-20.000000Z5.000000
↑ 干渉状態:位置番号/分割数:XYZ値 (※分割数は経路の長さと工具の移動ピッチで計算されます)
95:G00Z5000
RAPID(G00):6/10:X50.000000Y170.000000Z9.000000
RAPID(G00):7/10:X50.000000Y170.000000Z8.000000
RAPID(G00):8/10:X50.000000Y170.000000Z7.000000
RAPID(G00):9/10:X50.000000Y170.000000Z6.000000
RAPID(G00):10/10:X50.000000Y170.000000Z5.000000
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上記の出力例の見方は、
11行目の中程から早送り(G00)干渉が検出され後半にかけてARBOR干渉も同時検出され、
95行目の後半でも早送り(G00)干渉が断続的に検出されたと見なせるものです。
・工具の移動ピッチを細かくすればするほど、
"interference2".txt"では詳細な位置が把握できるようになりますが、
干渉位置が断続的なケースですとログの行数が異常に多くなる場合があります。
・"interference.txt"や"interference2.txt"の上記出力形式は、
あくまでも現最新バージョンでの仕様で、
今後のバージョンで干渉表記の項目が追加される場合もあります。