被切削材目線の表示方法MTLファイル(F4キー)内で定義される機械の構造によって異なりますが、 XYZ軸のいずれかの動作機構がテーブル側にあるケース、 すなわち以下設定のうち少なくともひとつが指定されている場合や、
MOVE(X) = TABLE テーブル側に回転機構を有する回転テーブル型(ROTARY TYPE = TABLE)や、 混合型(ROTARY TYPE = MIX)の5軸機の場合は、 シミュレーション中にテーブルの移動軸/回転軸の動きがそのまま被切削材(ワーク)に反映されてしまうため、 通常の表示(=実機の動き)では加工されている部分の状況確認が行いにくい場合があります。
この見にくさを取り除くために、テーブルや被切削材上に視点を移したイメージで、
これらの動きを視界から排除して常に被切削材目線で視る操作が、
キー操作の切替で行えます。
それぞれの設定状況は、下側ステータスバーの遠近感表示("@"キー)のステータスである◎/○印の前後に、
それぞれの切替キーである"["や"]"が表示されることで確認することができます。 <留意点> ・それぞれの動作を抑制した場合でも、動作機構の相対的な位置関係はキープされたままですので、 これらの抑制を有効にしますと逆に機械全体側が動くように見えたりします。 機械の表示が邪魔になる場合は、「Q」キーで非表示にするなどの操作を行ってください。 ・動作機構のシミュレーションを目的にしない場合、 すなわち加工シミュレーションのみを目的にするような場合には、 MOVE(Y) = TABLE のようなテーブル側の動作設定を、 あえて行わないで利用するというのも一案です。 加工結果に影響するような設定ではないことと、移動軸動作の抑制操作も不要になるメリットがあります。 目次へ |