干渉情報ログ各種干渉チェックの設定でSTOP(一時停止)を指定している場合、 それぞれの干渉箇所においてシミュレーション中に一時停止しますが、 この一時停止が頻繁な場合には、 詳細な確認は程々にして、後から確認するケースが多々あります。 このため干渉情報のログを同時に書き出しています。 また、初期設定ファイル側でSTOP指定している環境で、 起動オプションの終了までの実行を行うモード(/x5,/x5f,/x6,/x6f)で起動した場合、 干渉を検出しても途中停止しません。 この場合には終了後に干渉状況をログで確認することになります。
このログは通常"interference.txt"という名称で、作業フォルダに書き出され、
シミュレーション後に自動で開かれます。
現在の最新バージョンにおいて、ログに出力可能な干渉状態は以下の25種類になります。
※"RAPID(G00)"と"TOO FAST"は同時には出力されません。 ※"RAPID FEEDRATE"は初期設定ファイルCtrl+F1)の[Define]セクションで設定。 ※起動オプションを利用して実行する場合、事前に初期設定ファイル側の設定(上の表参考)を行っておいて下さい。 ["interference.txt"の出力例]
RAPID(G00)+ARBOR ← 干渉状態 ※早送り(G00)干渉とARBOR干渉が検出された例
通常の加工モード(高速版を除く)においては、 もう少し詳細に工具の移動ピッチごとの情報を得ることも可能です。出力方法は 作業フォルダ下に"interference2.txt"という名称のファイルを置いておくだけです。 空ファイルでOKです。既に"interference.txt"が出力されている環境では、"interference2.txt"に名称変更しておいていただいても問題ありません。 それ以降は"interference2.txt"側に以下の例のように移動ピッチごとの詳細な干渉情報を書き出します。 この場合は出力順が異なり、先に検出ブロック情報が書き出され、その後にブロック内の詳細な干渉情報(位置など)が羅列されます。 加工データや条件によっては、膨大なデータ量になってしまうこともあります。 データ量節約のため、"OVER LENGTH"は"LENGTH"、"OVER CHIP"は"CHIP"で簡略化しています。 ["interference2.txt"の出力例]
11:G00Y-20000F100 ← 干渉検出ブロックの、行番号:元データ <注意点>
・工具の移動ピッチを細かくすればするほど、
"interference2".txt"では詳細な位置が把握できるようになりますが、
干渉位置が断続的なケースですとログの行数が異常に多くなる場合があります。
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