被切削材の保存と呼び出し


[被切削材の保存]

 ポップ・アップ・メニューの「被切削材(W)」の「保存(S)」で、 保存が行えます。保存形式の種類は以下の2種類です。

・被切削材データ(拡張子.DME)
 TRYCUT5000専用の被切削材フォーマット。拡張子は"DME"です。DMEファイルの物理フォー マット詳細につきましては、TRYCUTのホーム ページのDMEファイル・フォーマットをご参照下さい。

・STL形式(拡張子.STL)
 光造形分野の標準フォーマット。テキスト形式、バイナリ形式(インテル系、 モトローラ系)のそれぞれで出力が可能です。通常他システムへデータを送る場合の 利用を想定していますが、被切削材の保存データとしても利用できます。


[被切削材の呼び出し]

 ポップ・アップ・メニューの「被切削材(W)」の「読み込み(L)」で 呼び出しが行えます。

・被切削材データ(拡張子.DME)
 TRYCUT5000専用の被切削材フォーマットですので、最も高速でデータの劣化も 発生せず取り込むことができます。
※TRYCUT2000/3000で扱っているDMFとは構造が異なります。DMEの物理フォー マットの詳細は、TRYCUTのホームページのこちらをご参照 下さい。

・TRYCUT2000/3000用被切削材データ(拡張子.DMF)
 TRYCUT2000/3000用の被切削材フォーマット(DMF)からも読み込むことができます。特に形状としての劣化は ありませんが、DMFの格子ピッチが細かいとTRYCUT5000内では少なくとも6倍以上の大きなデータになってしまう ため注意が必要です。

・STL形式(拡張子.STL)
 光造形分野の標準フォーマット。通常他システムからデータを取り込む場合を 想定しています。テキスト形式、バイナリ形式(インテル系、 モトローラ系)の全てに対応しています。

STLファイルを選択した時のみ、読み込み設定ダイアログが表示されます。

「座標系の選択」(新設)

STL内の座標値を機械座標系とみなすかワーク座標系とみなすかの選択を行います。
「座標変換の指定」(新設)

・XYZ軸それぞれのスケール倍率とスケール中心位置の設定
・XYZ軸それぞれのミラー設定とミラー中心位置の設定

※スケールとミラー同時指定時は、スケール処理を行ってからミラー処理を行います。
「格子点計算ロジック」

[標準モ−ド] --- 忠実に形状を取り込みます。

※STLが立体として閉じていない場合や隙間がある場合など、うまく取り込めない場合には以下を選択してみて下さい。ただし、基準方向から見て負角の部分は埋められてしまいます。
STL出力側システムの特性にもよりますが、遠目では閉じているようでも細部に隙間が存在する場合もあり、標準モードでの 取り込み処理で不都合が生じる場合もあり、そのフォロー・ロジックとして以下を用意しています。

[+Z方向基準] (Ver1.12以前の処理)
[-Z方向基準]
[+X方向基準]
[-X方向基準]
[+Y方向基準]
[-Y方向基準]

<取り込み時の規則>
・STL全構成点の最大最小から平面上で長方形を定義
・STL全構成点の中の一番基準方向とは逆側のものが被切削材の底位置
・格子点位置で、複数基準方向側の位置が存在する場合、最も基準方向側に向いているものを採用する
 (基準方向から見て影の部分の定義は無視されます)


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